コーヒーに含まれる「アクリルアミド」について
- 2018.04.27
- トランジットビーンの日常

こんにちは、ひげマスターです。
4月下旬でポカポカ陽気な天候に回復してきましたね。
日照時間も長くなってきてお店が閉店時間になりましても外は明るいので
少し得したような気分になりますね。毎年この時期から健康のために
ご近所をランニングし始めます。夏は体力消耗が激しいですから
軽く運動をして、身体を程よく快適に動かすことができるように準備に入ります。
歳とともに、筋力の低下も早いですからね。
さて、今回は健康とコーヒーをテーマにしてみましょう。
先日、経済新聞に掲載されていた内容です。
アメリカ カリフォルニア州の裁判所で、コーヒーの販売者は発がん性のリスクに関する
警告表示をしなければならないとする判断を下したそうです。
煙草の箱に表示してあるような表記のことですね。
訴えを起こしたのは米国の非営利団体CERT
CERTは90を超えるコーヒーショップが、発がん性が指摘される化学物質アクリルアミド
について消費者に対して 明確かつ合理的な警告を表示していなかったと主張
コーヒー豆を焙煎というプロセスでアクリルアミドという化学物質が問題点として挙げられていた
このアクリルアミドという化学物質は 人の体内に入るとグリシドアミドと呼ばれる
物質に変換され、DNAに損傷を与えるのだそうです。
この物質に関しては以前から知っている方も多いのではないかと思います。
コーヒー豆を焙煎するとなぜ?アクリルアミドができるのか?
この化学物質は、120℃で加熱調理したでんぷん質に含まれるということです。
例とあげるとフライドポテトやトースト等
アメリカ食品医薬品局とその他各国の政府当局は国民に対し、健康リスクを警告しているのだそうです。
コーヒーは長期に渡り相関関係を調べる研究によって、近年 肯定的な結果が数多く
発表されてきたので発がん性に関する議論から、ほぼ除外されていた
世界保健機構も多くの場合、発がん性のある食品にコーヒーを含めていないとのこと
世界保健機構の外部組織の国際がん研究機関でも
人と動物に関する1000件を超える研究結果について徹底的に見直した結果
焙煎プロセスを経た豆を使用し抽出したコーヒーエキスを飲むことと
発がん性の関連性を示す十分な証拠を確認することが出来なかったと発表している。
近年発表されている疫学研究の多くは、コーヒーを飲むことでの
膀胱がん、女性の乳がん、前立腺がんの発症は関連が確認できていないとしている。
その傍ら、肝臓や子宮内膜については発がんリスクが低下するというデーターがあるそうで
その他、20以上の種類のがんには確定的な証拠が得られていない
コーヒーと発がんの関連の裏付けが得られていないのである。
では、相関関係が得られていないのに、今回の裁判になったのかを見て行かなくてはいけないのです。
上記の内容は
医学的に発がん性物質アクリルアミドが含まれている食品を摂取すると
何かしらの発がんの影響を及ばないという確定的な一部の発がん以外の研究結果が得られていないというところに
焦点があてられているのだと思います。
コーヒーに実際に含まれているアクリルアミドについて、コーヒーを販売する
関連企業側がその含有量を安全なレベルがということを立証できないことが
コーヒーそのものの発がんリスクに関する疫学的証拠を無効化してしまいました。
判決文に記されていたのは
「被告はコーヒーに摂取が健康に有益であることを、証拠の優越によって証明するという立証責任を果たすことができなかった」
っと判決文に記されているそうです。この記述を解釈すると
発がんとの相関関係で完全に白ではない以上、黒の可能性を表記してください。とうことだと思います。
カルフォル二ア州で展開している。関連企業の一部は、こうした判決にを見越して
警告表示を行うことに数か月前に合意してるのだそうです。
今回の判決が今後販売にどう影響を及ぼすのか、アメリカ国内のその他の州でも同様な
動きが広がっていくのか、国外まで影響が出てくるのか 興味深い判決です。
判決を不服とする関連企業側が、数週間内に異議申し立てる可能性もあるでしょう。
全米コーヒー協会は法的選択について検討する方針を明らかにしているとのことです。
ネットで記事を探していると、注目を集めるようにトピックスが派手に記されていることが多いです。
トピックスだけをみると、コーヒーを飲むとガンになるらしいよっと
中身のない、表面的誤認によって拡散し風評被害が出てしまいます。
今回の記事については、私もコーヒーを扱う側として、利用して頂いているお客様に
お話するべきだと思いましたので、ブログに書かせて頂きました。
アクリルアミド物質が発がん性に相関関係があるかどうかは、疫学的に立証されておりませんので
今後、嗜好品コーヒーを飲まれていくのか、止めてしまうのか
一日の摂取量を減らすのかは、より多くの研究データーを参考にして頂き
消費者の考え方、捉え方に委ねたいと思います。
他の食とコーヒーのアクリルアミドの数値をご覧いただけたらと思います。
国内でのアクリルアミドに関する情報です。
農林水産省リンク
全日本コーヒー協会
その他 コーヒーの効用過去ブログです。
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